ジェンダー・フリーについて

2017年4月号
「女らしく」。
つまりは、「物腰をやわらかく」「優しい言葉使い」「思いやり」「お化粧をして」「子供を育てる母性を持って」などいうことでしょうか。

「女らしく」について、いろいろ言われるようになって大分経ちますが、「男らしく」という言葉についても最近ようやくいわれるようになりました。
つまりは「たくましく」「行動的」「か弱きものを守る」などのことでしょうか。

朝日新聞に、その特集が組んであり、そういわれて不自由を抱えている男性からの投稿を集めて紹介していました。

私の夫が、先月から発売されている、放送35周年記念「北の国から」DVDマガジンを買ってきて観ているのですが、その中に、

冬に向う北海道の地であばら家の2階に寝ている子ども2人と女性1人。
その中の唯一の男性、10歳ぐらいの男の子が、
「おとうさん寒くてしかたありません。どうにかしてください」
というのに対しお父さんは
「2階で寝ている男は君しかいません。男だったらどうにしかしなさい。おちんちんついているのをおとうさん知っていますよ
」と答えます。
このお父さんはこの山奥のあばらやで生活できるよう、身体を張って物を作っているので、自分自身もそのようにしているわけです。

もし現在この番組が放送されたら、そのようなジェンダーについて気にする人は、
「なぜ男、ということでそのようなプレッシャーを与えるのか」
と話題にしたかもしれません。

35年前といったらみなさんはおいくつでしたでしょう。
まだ生まれていない方もいらっしゃるでしょうか。

この作品の脚本は、80歳を過ぎた今話題の倉本聰氏です。
戦前生まれ、小学生の頃に終戦を迎えた方です。
この作品を書いていた頃は40歳半ば。
35年前はこれをジェンダーの問題と取り上げる事もなく、「女らしさ」「男らしさ」という価値観がありました。

現在は、女性も仕事で活躍を、男性も育休を取って子育てをすることを、社会全体が進めています。
ジェンダー・フリー=従来の固定的な性別による役割分担にとらわれず、男女が平等に、自らの能力を生かして自由に行動・生活できること=の実現に社会が動いています。

しかし、遺伝子的、生物学的には、確実な違いがあることも、確かなことです。

前にも書きましたが、女性は出産するとホルモンの分泌により身体も変わり、脳まで男性とは異なる。

遺伝子もYX,とXX。Yの遺伝性は確実にXとは異なる。
だから性差が生まれる。
それは確かなことだけれども、それにとらわれて、強制し不自由を与えてはいけない、というのがジェダー・フリーということなのでしょう。

性別とは何か。
日本女子大では、入学者の限定をどのようにするのか=性同一性障がいの入学を認めるのか=という踏み込んだ検討を始めたそうです。

GLBT(性別越境者)の問題も含め、今私たちが新たな価値感を持って生活していく時代になりました。