昔の人の年齢の考え方、数え方

以前、ここでも書きましたが、昔の人の年齢の考え方、数え方について書きたいと思います。

昔の人は、お正月にやってくる歳神様からひとり、ひとつずつ新しい魂(歳)をいただいて歳を取る、という考え方をしていました。

私の実家では、大晦日の夜は、「早くお風呂に入って歳取りをするよ」と言われ、必ず鶏(取り)肉の入った筑前煮を食べました。

「新しい年を迎える」という意味かと子どもの頃は思っていましたが、お正月は歳神様から新しい年を頂き年齢が上がっていくことだと知って、この「年取り」は「年を取る」ということなのだと分かりました。

このように、お正月で1歳年が上がるということですので、昔お正月が今で言うお誕生日、みな同じ日がお誕生日ということになります。

前にも書きましたが、12月31日に生まれた赤ちゃんは生まれた時に、氏神さまから歳(魂)をひとつ頂きますのですでに1歳になっています。

そして次の日正月がきて、歳神様から新しい歳魂を頂くので、2歳ということになります。

「氏神様」というのは、それぞれの地域をお守りする土着の神様のことです。

みなさんの住んでいるところの氏神様はどの神様でしょうか。

いろいろ調べ方や考え方があるようですが、ご自分の家の近くの神社と考えてよいのではないかと思います。

地域の神社は、昔、地域の人が、本社に出向き、ご神体を分けて頂いてそこに祀ったのですから、その地域に強く結びついていると考えることができます。

そして、家族の中で、ここが我が家の氏神様と思い、初詣やお宮参り、七五三などのお祝い事もそこに出向く、とすればよいのではないかなと思います。

神社も鳥居に書かれている名前により、祭られれている神様は様々です。

それを知るのも興味深いものです。

ここでは船橋大神宮の話を良くしますが、「大神宮」とついている神社は「神話」に出てくる「天照大皇神(アマテラスオオミカミ)」を伊勢神宮から分けて頂いて祀っていますので、船橋大神宮もそのひとつです。

伊勢神宮から分けて頂くと言う事は、庶民にはできないことで、権力者によることが多いので「その土地の土着の」という事とは違ったものになってしまいます。

しかし船橋大神宮には、「意冨比神(おおひしん)(大日神)」という太陽神も祀っていて、こちらの方が「天照大皇神(アマテラスオオミカミ)」よりも先に祀られていて、周辺(東京湾)の漁民の信仰を集めていたという記録があるそうです。

どちらかといえば、船橋の市街地の土着の神様だったといえます。

ここ前原、近辺は台地つまり高台で、農業を行っていたと思われますので、別の神様を氏神にしていたかもしれません。

そうではあっても、ご家族の中で、ここの神社の神様に守っていただこう、と決めれば、そこが氏神となると思います。

そのようなわけで、我が家は前原の高台、中の木の部落にあり、中の木の部落の氏神様は中の木の森の中にある「八坂神社」のようですが、我家はよその土地から移って来ましたので「氏神」は「意冨比神」とさせていただいています。

とはいってもやはりご挨拶に、八坂神社にも初詣にいきます。

ここでは大晦日から新年にかけて部落の方々がお宮をお守りし、初詣に来た方たちに、お神酒と甘酒、みかんを振舞ってくださるのです。

この神社では2月の初午に藁で作った大蛇を作ります。

船橋市内でも貴重な地域といえます